2011年01月30日
歯がないと認知症になりやすい その2
先日書いた、認知症と歯の話をもう少し詳しく・・・。
認知症になった方の割合のグラフは下のようになります。

歯の状況を確認して、4年の間に認知症になっていないかを調べました。
20本以上歯のある人で、認知症になった人は約2%(認知症にならかった人は約98%)
19本以下の歯のある人で、認知症になった人は約3%(認知症にならかった人は約97%)
歯がほとんどなく入れ歯を使っている人で、認知症になった人は約7%(認知症にならかった人は約93%)
歯がほとんどなく入れ歯を使っていない人で、認知症になった人は約12%(認知症にならかった人は約88%)
という結果です。
これだけみると、歯がほとんどなく入れ歯を使っていない人は、20本以上歯のある人の6倍認知症になりやすい!!
ということになってしまいます。
ただし、
高齢の人、
高血圧などの病気を治療していない人、
飲酒が多い人(1日焼酎1合以上で普通の人より10年早く脳萎縮が進行し)、
運動しない人(週3回以上運動する人ではそうでない人に比べ、認知症約3割減少)、
なども認知症になりやすくなります。
これらの影響をを差し引くと、歯がほとんどなく入れ歯を使っていない人は、20本以上歯のある人の1.9倍認知症になりやすい。
ということになります。
飲酒や運動については、またいずれ・・・。
歯を失うと認知症のリスクが最大1.9倍に
~厚労省研究班が愛知県の健康な高齢者4425名のデータを分析~
認知症発症に影響する年齢,治療疾患の有無や生活習慣(飲酒と運動)を考慮し,リスクの度合いを計算すると,20歯以上の人に対して歯がほとんどなく義歯未使用の人の認知症発症リスクは1.9倍,なんでも噛める人に対してあまり噛めない人のリスクは1.5倍,かかりつけ歯科医院のある人に対するない人のリスクは1.4倍であった。
山本龍生,近藤克則,他.現在歯数、咀嚼能力およびかかりつけ歯科医院の有無と認知症を伴う要介護認定との関連:AGESプロジェクトのコホートデータによる分析.第21回日本疫学会学術総会(平成23年1月21日,札幌市)より抜粋
http://square.umin.ac.jp/ages/press-releases/10-007.pdf
認知症になった方の割合のグラフは下のようになります。

歯の状況を確認して、4年の間に認知症になっていないかを調べました。
20本以上歯のある人で、認知症になった人は約2%(認知症にならかった人は約98%)
19本以下の歯のある人で、認知症になった人は約3%(認知症にならかった人は約97%)
歯がほとんどなく入れ歯を使っている人で、認知症になった人は約7%(認知症にならかった人は約93%)
歯がほとんどなく入れ歯を使っていない人で、認知症になった人は約12%(認知症にならかった人は約88%)
という結果です。
これだけみると、歯がほとんどなく入れ歯を使っていない人は、20本以上歯のある人の6倍認知症になりやすい!!
ということになってしまいます。
ただし、
高齢の人、
高血圧などの病気を治療していない人、
飲酒が多い人(1日焼酎1合以上で普通の人より10年早く脳萎縮が進行し)、
運動しない人(週3回以上運動する人ではそうでない人に比べ、認知症約3割減少)、
なども認知症になりやすくなります。
これらの影響をを差し引くと、歯がほとんどなく入れ歯を使っていない人は、20本以上歯のある人の1.9倍認知症になりやすい。
ということになります。
飲酒や運動については、またいずれ・・・。
歯を失うと認知症のリスクが最大1.9倍に
~厚労省研究班が愛知県の健康な高齢者4425名のデータを分析~
認知症発症に影響する年齢,治療疾患の有無や生活習慣(飲酒と運動)を考慮し,リスクの度合いを計算すると,20歯以上の人に対して歯がほとんどなく義歯未使用の人の認知症発症リスクは1.9倍,なんでも噛める人に対してあまり噛めない人のリスクは1.5倍,かかりつけ歯科医院のある人に対するない人のリスクは1.4倍であった。
山本龍生,近藤克則,他.現在歯数、咀嚼能力およびかかりつけ歯科医院の有無と認知症を伴う要介護認定との関連:AGESプロジェクトのコホートデータによる分析.第21回日本疫学会学術総会(平成23年1月21日,札幌市)より抜粋
http://square.umin.ac.jp/ages/press-releases/10-007.pdf
Posted by neriya at 19:31│Comments(0)
│認知症