2011年01月21日
血圧が160/50の時
血圧の上が160、下が50の時は上が高血圧、下が低血圧でしょうか?
と言うご質問をいただきました。
答えは、 『(収縮期)高血圧』 です。
少しややこしくなりますが、表にすると下のようになります。
血圧の分類 収縮期(上の)血圧 拡張期(下の)血圧
---------------------------------------------------------------------------------
正常血圧 129まで かつ 84まで
正常高値血圧 130~139 または 85~89
高血圧 140以上 または 90以上 ←160/50のとき、138/90のとき
(収縮期高血圧 140以上 かつ 89まで)
---------------------------------------------------------------------------------
上が140以上であれば、下はいくらであっても高血圧ということになります。
また、138/90でも、高血圧というのが、きまりごとということになります。
また、低血圧は「一般に」上の血圧が、100以下をいいますが、下の血圧についての規定は見当たりません(^_^;)。
ということで、下が50であっても、上が100以上なら、低血圧ということにはなりません。
160/50のときは、「心臓が強いってことですか?」というご質問もいただきました。
血圧の上と下の差のことを「脈圧(みゃくあつ)」と言いますが、体内の水分が極端に不足したり、心臓が非常に弱ったりすると脈圧が小さくなります。
心臓がきちんと働いていれば、普通、脈圧は30以上はありますので、160/50なら、心臓がきちんと働いている(強い)。
ということでもあります。
ただし、上と下の血圧の差が極端に大きい場合は、心臓の病気(大動脈弁逆流など)の場合もありますので、医師に相談した方がいいでしょう。
もうひとつ、160/50のときは、 「治療が必要ですかね・・・降圧剤飲んだら下も下がりませんか?」
という質問もいただきました。
この血圧が、運動や入浴の後、びっくりした時、心配事がある時などの場合は、落ち着いた状態の血圧を測りなおす必要があります。
血圧は、常に変動していますが、ふだんからだいたい上が140以上であれば、治療は必要です。ただしその場合も、塩分を控えたり、太った方では減量したり、ということが優先されることもあります。
下の血圧ももちろん下がるでしょうが、心臓の病気などがなければ心配はいりません。
ちなみに血圧計は、二の腕(肘から上)で計るものが勧められています。(こんな感じ↓)

手首で計ると(こんなの↓)、人間の体の仕組みとして、変動が大きく、高めに出ることになります。

と言うご質問をいただきました。
答えは、 『(収縮期)高血圧』 です。
少しややこしくなりますが、表にすると下のようになります。
血圧の分類 収縮期(上の)血圧 拡張期(下の)血圧
---------------------------------------------------------------------------------
正常血圧 129まで かつ 84まで
正常高値血圧 130~139 または 85~89
高血圧 140以上 または 90以上 ←160/50のとき、138/90のとき
(収縮期高血圧 140以上 かつ 89まで)
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上が140以上であれば、下はいくらであっても高血圧ということになります。
また、138/90でも、高血圧というのが、きまりごとということになります。
また、低血圧は「一般に」上の血圧が、100以下をいいますが、下の血圧についての規定は見当たりません(^_^;)。
ということで、下が50であっても、上が100以上なら、低血圧ということにはなりません。
160/50のときは、「心臓が強いってことですか?」というご質問もいただきました。
血圧の上と下の差のことを「脈圧(みゃくあつ)」と言いますが、体内の水分が極端に不足したり、心臓が非常に弱ったりすると脈圧が小さくなります。
心臓がきちんと働いていれば、普通、脈圧は30以上はありますので、160/50なら、心臓がきちんと働いている(強い)。
ということでもあります。
ただし、上と下の血圧の差が極端に大きい場合は、心臓の病気(大動脈弁逆流など)の場合もありますので、医師に相談した方がいいでしょう。
もうひとつ、160/50のときは、 「治療が必要ですかね・・・降圧剤飲んだら下も下がりませんか?」
という質問もいただきました。
この血圧が、運動や入浴の後、びっくりした時、心配事がある時などの場合は、落ち着いた状態の血圧を測りなおす必要があります。
血圧は、常に変動していますが、ふだんからだいたい上が140以上であれば、治療は必要です。ただしその場合も、塩分を控えたり、太った方では減量したり、ということが優先されることもあります。
下の血圧ももちろん下がるでしょうが、心臓の病気などがなければ心配はいりません。
ちなみに血圧計は、二の腕(肘から上)で計るものが勧められています。(こんな感じ↓)

手首で計ると(こんなの↓)、人間の体の仕組みとして、変動が大きく、高めに出ることになります。

2011年01月18日
血圧はどれぐらいから治療したらいいの?
鹿児島大学の循環器病学の講師宮田昌明先生が講演にきました。
私の大学時代の同級生です。
演題は「厳格な降圧療法のノウハウ」でしたが、残念ながら、
夕方の外来が忙しく、遅れて行きましたので、講演はあまり聞けませんでした(T_T)。
さて、血圧を気にされている方は、大変多いのですが、
どれぐらい上がったら、血圧の治療が必要なのか?
どれぐらいまで下げたらいいのか?
については、昔とすると大分変わってきています。

診察室血圧(待合室、健診会場、ジムなど外で計った血圧)で、
140/90以上(上が140以上、または、下が90以上)が高血圧
ということになります。
落ち着いた状態で、繰り返し計った平均的な状態としての話です。
(あわてて走りこんできて、1回高かったから、高血圧(>_<)!ということではありません。)
また、高血圧も値によって、1度から3度に分類されています。
ついでに、診察室血圧で
正常血圧は130/85以下、至適血圧は120/80以下
です。(脳卒中などがある場合はまた別の機会に・・・)
自宅では、135/85以上(上が135以上、または、下が85以上)が、治療の対象です。

自宅では「一般的に少し落ち着いて」いますので、その分血圧も低くなっているはずです。
特に大事なのが、早朝血圧です。
早朝血圧は、朝起きてから、1時間以内で、おしっこをした後、食事や薬を飲む前の血圧です。
早朝血圧を、135/85以下に保っておくことが特に重要とされています。
血圧が気になる方で、血圧計をお持ちの方は、早朝血圧を測ってみてください。
(忙しくて落ち着かない・・・という方もあるでしょうが・・・)
私の大学時代の同級生です。
演題は「厳格な降圧療法のノウハウ」でしたが、残念ながら、
夕方の外来が忙しく、遅れて行きましたので、講演はあまり聞けませんでした(T_T)。
さて、血圧を気にされている方は、大変多いのですが、
どれぐらい上がったら、血圧の治療が必要なのか?
どれぐらいまで下げたらいいのか?
については、昔とすると大分変わってきています。

診察室血圧(待合室、健診会場、ジムなど外で計った血圧)で、
140/90以上(上が140以上、または、下が90以上)が高血圧
ということになります。
落ち着いた状態で、繰り返し計った平均的な状態としての話です。
(あわてて走りこんできて、1回高かったから、高血圧(>_<)!ということではありません。)
また、高血圧も値によって、1度から3度に分類されています。
ついでに、診察室血圧で
正常血圧は130/85以下、至適血圧は120/80以下
です。(脳卒中などがある場合はまた別の機会に・・・)
自宅では、135/85以上(上が135以上、または、下が85以上)が、治療の対象です。

自宅では「一般的に少し落ち着いて」いますので、その分血圧も低くなっているはずです。
特に大事なのが、早朝血圧です。
早朝血圧は、朝起きてから、1時間以内で、おしっこをした後、食事や薬を飲む前の血圧です。
早朝血圧を、135/85以下に保っておくことが特に重要とされています。
血圧が気になる方で、血圧計をお持ちの方は、早朝血圧を測ってみてください。
(忙しくて落ち着かない・・・という方もあるでしょうが・・・)