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2011年02月02日

我が家で最期まで

先日、末期がんの方とそのご家族とケアマネージャーがお見えになりました。

診察室の中からは気付かなかったのですが、とても、雨も風も強い、寒い日でした。
(ご本人は、車いすに乗っていらっしゃりましたが、あとから天候に気がついて心苦しい限りでした。)


手術や化学療法(抗がん剤)などの入院治療は、できる限りのことをなさったとのことでご自宅での治療の継続をご希望でした。

痛みがかなり強かったらしく、すでにかなり強力な鎮痛剤を飲まれていました。

高齢ですし、病気の進行もあって、体力的には衰えてきているご様子でしたが、まだまだ、希望を持って生きて行こうという姿勢もお持ちで、感銘を受けました。

今週から、治療や看護のため、ご自宅まで伺って、少しでも心地よい日々の暮らしが送れるよう、お手伝いさせていただくことになりました。

現在治療中の病院にお問い合わせしたところ、これまでの治療などの経過についてくわしい内容のファックスがその日のうちに送られてきました。
(前任の先生、お忙しいところ、ありがとうございます。引き続きしっかり治療させていただきます。)


ファミリークリニック ネリヤ の診療方針

1. 私たちは、これまでのあなたを知り、今のあなたを尊重し、これからのあなたと共に歩む「ドゥシ(同志)」を目指します。
2. 私たちは、充実した生涯を送っていくために、「私たちの専門はあなたです。」と言えるように勉強を積み重ねます。
3. 私たちは、納得のいく治療法を選んでいただくために、今の健康状態やこれからの見通しについて、わかりやすい説明を心がけます。
4. 私たちは、あなたにふさわしいサービスを受けていただくために、「シマ(地域社会)」のすべての医療機関、すべての福祉機関と力を合わせてあなたを支えます。
5. 私たちは、あなたとあなたの家族とともに、ゆりかごから最期のときまで、微笑み合えるように努めます。


http://www.neriya.jp/housin.html


ネリヤの診療方針のとおりに進めるようスタッフ一同取り組ませていただきます。


在宅緩和ケア(≒在宅ホスピスケア)についての記事もご参照ください。

奄美でも先進地域にならって、連携の強化に取り組んでいくことも課題です。



「顔の見える連携」が緩和ケア普及のカギ- 戦略研究シンポ

OPTIMは、厚労省「がん対策のための戦略研究」として2008年にスタートした。鶴岡(山形)、柏(千葉)、浜松(静岡)、長崎の4地域で、医療者向け研修会や相談体制の整備など、緩和ケアを普及するための取り組みを実践。主に、▽在宅死亡率▽緩和ケアの利用数▽患者評価によるQOL▽遺族評価による終末期のQOL―の4点を評価項目として、介入前後の変化を比較する。地域介入はこのほど終了し、今後は12年度にかけて成果や取り組みのプロセスに関する解析を進めていく。

 成果速報によると、4地域平均の在宅死亡率は09年に9.6%となり、介入前の07年の6.8%から約4割の増加。この間の全国平均が約1割の増だったのに対し、伸びが大きかった。同様に、緩和ケアサービスの利用数も4地域では約1.5倍に増えており、普及が進んだことがうかがわれた。

( 2011年01月31日 12:47 キャリアブレイン より抜粋)

http://bit.ly/ffqDfD  


Posted by neriya at 05:34Comments(0)緩和ケア