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2011年01月19日

豪雨の時の末期癌の方

豪雨で交通が遮断されていた時、ネリヤで訪問診療、訪問看護をしている末期癌の方も、電気、電話が遮断された状態になっていました。

この方も、以前紹介した気管切開(喉から気管の中に空気の通り道を作っている)をしている方で、
その後、↓の「レティナ」というカテーテル(チューブ)になりました。



自力で呼吸はできるものの、↓のような機械で痰を吸い取る必要がありました。



ご家族への電話で、豪雨のため川が氾濫している ということをおっしゃっていました。
ケアマネージャーも心配になって・・・ということで、電話がありました。

ちょうど、痛みが強くなってきたころで、オピオイド(麻薬系の鎮痛剤)を開始したり、
直前の受診で、脳への転移や肺への転移の拡大が確認されたり、
したころでもありました。

機械は充電式のはずでしたが、古い機械でしたので、
バッテリーで何時間程度動作できるかは未知数でした。
学校や施設などの非常電源を借りられればいいのですが、それらもどうなっているかはわかりません。

充電切れで、痰が吸い取れずに窒息!!
となっても、今の状況では手の打ちようがないかもしれません。


テレビでは、死亡者は3名との報道でした。
「これだけの豪雨で、把握できてないだけで、交通や通信が回復すればもっとたくさんいるに違いない。」
という不安もありました。




交通も通信も遮断された2日間、信心のない私も、ひたすら祈るような気持ちで過ごしました。



22日にケアマネージャーが、自宅を訪問したのち、ネリヤに来てくれました。

バッテリーは2日間もってくれたとのことでしたface02

しかし、遠回りして往復◎時間かけて、
訪問してみるとチューブの中は痰で詰まりかけてました^_^;。

なにはともあれ、無事で何よりでした。

いまさらながら、在宅の吸引器は充電式がいいです。  


Posted by neriya at 18:39Comments(2)在宅ケア